石原慎太郎氏は日本の救世主となれるか(もしかしたらその1)

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大そうなタイトルで書き出してしまったが、結論から先に書いてしまうと「んなことわかんねーよ、まだ」というのがその答え。「その1」と付けたが、これだけで終わってしまうかもしれぬ。オピニオンというほどではない、単なるいち庶民の胸の内を書いたに過ぎないのでその点はご了承いただきたい。

石原慎太郎東京都知事の辞任発表から2日、この間にマスメディアおよびウェブ上で流されたこの件に関するトピックはもはや洪水のごとく、とてもすべてをチェックするのは難しそうだ(号外はもらい損なった)。
拙宅で定期購読している産経と、進歩的な方々がお読みになる朝日とでは当然論調は大きく違うが、近いうちに「立ち上がれ日本」を母体として石原氏を代表とする新党を立ち上げ、国政における第三極の形成が当面の目標であること、現段階では日本維新の会が共闘の相手として最も有力であるという点は共通だ。
今回の件について実際のところひとりの有権者として国民としてどう考えたらよいのか、まだ判断がつかぬ(「暴走老人」なるフレーズを用いて石原氏をクサした「政治漫談家」田中真紀子氏に対しては「おまえが言うな」のひと言だけくれてやりゃ済む話だが)。




ごくごく凡庸なオツムで考えるに、日本の政治が売国民主党政権から本来あるべき体制に戻ろうとし、どうやらマスコミもその流れに抗うのは難しそうだと薄々感じ取り、あとはいっちょ噛みするのがどこになるかの模様眺めというこの段階で、突如としてモンスターがむっくり起き出しでなにやら暴れ出し、またたく間に主役の座に躍り出た。国民もマスコミも唖然。なにやらかすの?知らんがな。そんな感じである。

石原氏の政治的立ち位置である「保守」「タカ派」「対外強硬派」というキャラクターは(皮肉や揶揄の類ではまったくなく)現在の日本にとって非常に貴重であるし、絶対に必要なものだ。日本の政治が中道から左へ流れないように極右から引っ張る、ある種のユーティリティ・プレイヤーとしては非常に期待できる存在だと思う。
氏は元来毀誉褒貶相半ばする人物であり、都知事在任中の政策(内容、結果)についても功罪入り混じった評価を下されるところだ。
徐々に形勢不利となって来ている「特定の層」、つまり戦後教育を受けて自虐史観に染まった層、民主党政権とそれを「使命」として支える層、マスコミ、特アなどからは蛇蝎のごとく嫌われる。
その「特定の層」の反対側にいる層(オレ自身も立ち位置としては間違いなくそこにいるが)からは程度の差はあれ一定の歓待を受ける。
不支持の側からいかな誹謗中傷を浴びせられようとも、むしろその存在が脅威と認められているからこそであり、氏にとってもその支持者にとっても栄誉として誇れるものだろう。
政策の是非はともかく、もとより誠実で地道な実務家タイプではなく、エキセントリックなモノ言いで世間を振り回して存在感を誇示する「劇場型」政治家の最たるものである。
それが功を奏する場面というのも多々あるし、いずれにせよ実務面はその道のプロに任せればいいわけで、トップとしていかに采配を振るうかが政治家に求められる資質の第一だとすれば、好き嫌いを度外視すれば相応しい政治家のひとりであるとは思う。

しかし、この不透明感と警戒感はなんとも言葉にし難い。
その最大の理由が、橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」との連携の可能性がしきりに取り沙汰される点である。
橋下氏のキャラクターは、上に挙げた石原氏のそれと重なる部分が多く、石原氏が、最近その人気の下降著しいとはいえ同タイプの橋下氏に大いなるシンパシーと興味を抱くこともまた必然なのかも知れぬ。
しかし、もうすでにあらゆるところで提示されている問題として、原発問題、消費税、そして何より憲法問題等に関して、両者の間に具体的な政策の一致点はほとんどないのである。
この点については、石原氏自身のコメントとして「小異を捨てて大同につく」「一杯飲みながら議論して後で擦り合わせればいい」といった考えも開陳されたが、これって「小異」なんだろうか。小さくないぞ、そこは。

今朝の「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ)でも、この点に関してフリップまで作って維新との政策の不一致を指摘したものの、最もこの点について詳細に説明するべきであるご本人はもちろんそこにはおらず、石原新党の母体となる「立ちあがれ日本」の園田博之幹事長が上に挙げた石原氏のコメントをほぼなぞって聞かせたにとどまった。
そして番組でもそれ以上の厳しい突っ込みはなく、あとは民主党の馬淵澄夫災害対策特別委員長、自民党の世耕弘成政策審議会長という、今回の件を語らせるにはあまりにも「あり合わせ」感ただよう与野党議員1名ずつが(両氏ともソフトなキャラなためかまったく迫力を欠いた、というより心ここにあらずに見えたが)従来から続く「ジミンガー」「ヨトウガー」の応酬を展開し、それ以上の展望はまったく見えず。
国難に際して小さなことにとらわれず、より大きな成果のために手を結ぶという発想自体は間違ってはいないと思う(一応「官僚支配の打破」「従来の統治機構の破壊」という共通目標があると称しておられる)。
しかし、だとしても今回の石原氏の行動はあまりにも唐突で、その狙いは(仮に大きな目標のためだとしても)やや雑で無茶にも見える。
このまま立ち上がれ改め石原新党と維新とが国会で統一会派なんてことになったら、一歩間違えれば(というより間違えなくとも)これって「野合」ってヤツじゃない?
たとえ「官僚支配の打破」「従来の統治機構の破壊」という共通目標があるとしてもだ。
共通目標として掲げられたこの2つだけを例にとっても、現段階で具体的なタクティクスには言及されてはいないし、この手のフレーズ自体は、ここ10数年(それ以上か)に渡って日本の政治を動かしてきたポピュリズム政治の中で散々聞かされてきたことだ。

石原氏の発するメッセージの中には共感できるものがいくつもあり、基本的には支持できる政治家である。
しかし、だからこそ闇雲な行動はお取りにならず、きちんとした道筋で最後の花道を飾っていただきたいと切に願う次第だ。
最後に付け加えるが、橋下市長および維新の会について、自分は絶対に信用も評価もしない。

もしかしたら続く
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by FHIROSE2 | 2012-10-27 23:05 | 政治・社会


1960年代半ばよりちょっと後の生まれ。40ウン年間に溜めこんだ「なにか」を吐きだす場。


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