公立教員の早期退職問題について

これはBlogosでも次から次へとトピックが上げられ、そのたびに自分が方々へお付けしたコメントをまとめ直したものです。

まあ主な登場人物としては、今回、実に問題のある制度改正を行った国・行政、定年を迎える年度末まできちんと仕事をすると退職金が減給されるために早期退職の道を選んだ公立校の教師、行政の代表として「遺憾の意」を表明する政治家や首長、義憤に駆られたネット市民、相変わらず野次馬根性と公務員憎しを原動力に突っ走るマスゴミなどなど、紅白に分かれてあーだこーだと大騒ぎであります。

プロのブロガーはもちろんのこと、当事者でもない、直接の利害関係にない一般ネット民(こりゃ私も含む訳ですが)もあちこちのコミュニティで色々なコメントを出しています。



usukeimada氏の「早期退職への相次ぐ批判に「そりゃ世界一有給がとりにくい国にもなるわ」と思ったです」の中で
この問題については、すでに「1月末で辞めた方がお得という制度を設計した方が間違ってんじゃね?」と指摘をしました。
これに対して、今回の早期退職を批判している側の論理というのは、公務員の「矜持」(=プライド)だとか、そういう心情的なものばかりですよね。

という尤もな指摘がされているのだが、この制度の不備の部分になるべく触れて欲しくない、そこを全力でスルーしたい体制側(下村文科相、埼玉県の上田知事、神奈川県の黒岩知事、ナマポ事件に続いてどこからともなく颯爽と現れてお得意のバッシングを開始した片山さつき参議院議員(総務大臣政務官)など)は、オールスターキャストで「寂しい」「情けない」「許されない」「無責任」「子供がかわいそう」「50万が惜しいのか」など・・・、もはやなんだこれは、部●解●同●の糾弾会かよってぐらい青筋立てての大シュプレヒコール。

のみならず、義憤に駆られた一般生活者(大部分は当事者ではない)たる外野のネット住民も、右に左に分れて大論争。こちらは自分の見た限り、早期退職をチョイスした教師を擁護しつつ、そもそもの混乱の元を作った行政側を非難する立場と、「やはり先生には最後までちゃんとやり遂げて欲しかった」立場とがかなり拮抗しているように見受けられます。
もちろん立場によってその辺は大きく変わるとは思いますが、少なくともテレビなどマスメディアの方では、少しずつ少しずつ教師批判の方へ引っ張って行こうかと、対してWeb上では、マスメディアや政治家関連から発せられた、やや体制寄り(教師批判)の発信にも成否両論コメントが寄せられてまっぷたつ、という印象ですかね。

それにしてもねえ・・・、早期退職者を非難する意見の論拠が「聖職者たる先生が僅かなカネのために生徒を見捨てて早期退職なんて許せない!」に代表されるような、情緒的なものに支配されているんですよね。そこにはそれらの人々なりに思うところがあるんでしょうが、どうも怖いんです。そのお互いまったく逃げ道を認めない、白か黒かの「正義」が。

そもそも人間の行動原理、自己防衛本能への考慮がまったくされておらず、年度の途中で退職金制度改定などということをやって、こういう事態になると予想できないはずがない。
逆に言うと、当然こういった事態になると予想した上で制度改正に踏み切った訳で、そこで外野はともかく一方の当事者である行政側がここぞとばかりに早期退職教師を非難するというのは、いささか卑怯なんじゃないかと。
下村文科相自身がこの制度改定プロジェクトに直接関わってはいないのでしょうが、そうは言っても現実問題として所轄官庁のトップである訳で、「心ならずもこんな不格好な制度改定になってしまったが、先生方にはどうか生徒たちのために・・・」とか、その程度のことは言っても良かったんじゃないかなと。
あれじゃいくらなんでも政治の「逆切れ」にしか見えないんですよ。
日教組が怪しからんとか、公務員が怪しからんとか、そういうこと以前に。

今回の件が、公務員バッシング、教員バッシングの一環として仕組まれた壮大な陰謀だとまでは言いませんが、そもそもの原因を作った側であるはずの人々、なんの利害関係にもない人々が、一緒になってここぞとばかりに鬼の形相で退職教師を叩いている様子は正直非常に怖いです。
Blogosあたりでは、そのあたりもう少し人間味あるというか、そうは言っても先生にも色々事情はあるし、聖職とは言っても霞み食って生きてる訳じゃないし、老後も不安だろうし・・・、という極めて現実的なスタンスに立ったコメントも多いですが。

国や自治体の財政状態の改善はもちろん最重要課題ですし、公務員ガー、日教組ガーという前提も間違っちゃいないのでしょうし、ことさら彼らを擁護する必要はないのかもしれませんが、全体最適の視点をまったく抜きに、公務員全体から見ればごくわずかな人数に過ぎない、今回この制度で割を食うことを回避した教師だけがバシバシ叩かれている様をみると、もしかしたら色んな勢力からスケープゴートに選ばれちゃったんじゃね?とか思ったりする訳ですよ。

【参考】

【赤木智弘の眼光紙背】下村文部科学大臣の言葉は"脅迫"だ
非国民通信「無法者国家」
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by FHIROSE2 | 2013-01-27 19:15 | 政治・社会


1960年代半ばよりちょっと後の生まれ。40ウン年間に溜めこんだ「なにか」を吐きだす場。


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