ハナ肇とクレイジーキャッツ

Various Review vol. 47
ハナ肇とクレイジーキャッツ
Hajime Hana&CRAZY CATS



最近、テレビ番組やCMでやたらとドラムを叩いて見せたがるドリフターズの加藤某がうざい。
たいして上手くもないくせに・・・。(敵意)
同じドラマーなら絶対故ハナ肇だ。

b0002910_1022017.jpg俺の子供時代のお笑いと言えば、ザ・ドリフターズハナ肇とクレイジーキャッツコント55号といったところが王者で、その中でもドリフは今や伝説となった怪物番組「8時だよ!全員集合」で当時の子供達のハートをガッチリつかんでいた。
クレイジーは東宝の数多くのサラリーマン・シリーズで快作を連発していたが、これは子供達が映画館に見に行くような映画ではないし、「シャボン玉ホリデー」「ゲバゲバ90分」といったテレビ番組は'66年生まれの自分にとっては早過ぎて、リアルタイムで楽しむことはなかった。

ハナ肇とクレイジーキャッツは、元々「キューバンキャッツ」と言うグループ名で、進駐軍相手にジャズを演奏していたグループだった。
アドリブがあまりに面白く、喜んだ観客から「You are crazy!」と言われたことから「クレイジーキャッツ」に改名したそうな。
かのリューベン辻野が尊敬するドラマーとして名前を挙げる、リーダーでドラムのハナ肇、映画では常に主役級の扱いで、グループの顔でもあったヴォーカルとギターの植木等、後に「スーパーマーケット」を結成するトロンボーンの名手谷啓、俳優として味のある役柄を数多く演じたベースの犬塚弘、「シャボン玉ホリデー」ではなべおさみ演ずる監督に「安田ぁー!」と怒鳴りつけられてばかりいたテナーサックスの安田伸、後に料理研究家としても活躍したピアノの石橋エータロー、結核で一時期グループを離れた石橋の後任として加入した桜井センリ
7人のメンバーのうち、リーダーのハナが'93年に、石橋エータローが'94年に、そして安田伸が'96年に他界しており、ドリフ同様もう全員そろっての雄姿は拝めない。

お笑いとしては、「全員集合!」がバイブルだったオレだが、こと音楽面での才能に関して言えば、ドリフのそれはクレイジーキャッツの足元にすら及ばない。
ドリフ(とりわけ加藤)は'66年のザ・ビートルズの前座で武道館のステージに立ち、10数秒のちゃらけたステージを演じて見せたことを今でも自慢のタネにしているようだが、演奏家としては申し訳ないが実際たいしたことはない。
ロカビリーやウェスタン畑から出てきたドリフに対し、クレイジーはメンバー全員が卓抜したジャズ・プレイヤーだった。
ヒット曲も数多くあるクレイジーだが、音楽的才能のない人間ではいくらいい楽曲をあてがわれてもそれなりのできにしかならないはずである。

'70年代中盤にはすでにピンで活躍することが多くなり、グループでの演奏を見せることはほとんどなかったクレイジーだが、おぼろげな記憶の中で、おそらくなにかの特番だったのであろう、クレイジーのステージ演奏を観たのを覚えている。
各メンバーのソロも素晴らしいテクニックであったが、なんと言ってもハナ肇がドラムソロを叩きながらいつの間にかステージの真ん中にまで出てきて、一瞬の沈黙の後「ヒャーヒャヒャ!」という例の笑いを繰り出すアレを見たときにはぶっトンだ。

b0002910_10245017.jpgハナ肇でもうひとつ思い出すのは、「おはよう!こどもショー」(1965(昭和40)年~1980(昭和55)年 日本テレビ系列)の「ちびっ子のど自慢」の審査員を一時期やっていたことだ。
紹介される時にわざわざ短いドラム・ソロを披露してくれるのだが、これが子供心にカッコよかった。
審査の方も辛口で、子供相手に「うーん、もうちょっと工夫したら?」などと容赦なく突っ込んでいたのが印象的だった。

'88年の映画「会社物語」では久しぶりにクレイジーのメンバーが集まり、定年間際に念願だったジャズ・コンサートを開くために奔走するサラリーマンたちを演じた。
この映画の中で吹き替えなしで(当たり前だけど)まったく衰えない素晴らしい演奏を披露したのはさすがだった。

クレイジーキャッツが、お笑いグループや役者ではなく、音楽集団としてきちんと再評価されるような作品や番組がでてこないかしら・・・。
ひそかに愛するグループなんだけど。

b0002910_10362062.jpgスーパー・デラックス
ハナ肇とクレイジー・キャッツ

定価: ¥3,500 (税込)
by FHIROSE2 | 2004-12-19 10:47 | Comments(4)
Commented by teacherteacher at 2004-12-19 21:35
ハナ肇っていったら、「銅像」かな? かくし芸大会の・・

豆知識:西城秀樹もドラムが、上手いのー、びっくりー
Commented by FHIROSE2 at 2004-12-19 21:50
>teacherteacher
オレらの世代的にはやっぱ「銅像」だよね。
台詞もなにもないのに立派な芸として成立してたところは立派だった。
むかし、どこかの番組であいざき進也(古!)がキーボード弾いてヒデキがドラム叩いてバンドやってるの見た。
カッコよかった。
Commented by dekikaketa at 2004-12-19 23:25
14歳の頃、なぜかしらクレイジーにハマって
青島の歌詞の通り、植木の笑顔の通り、
本当に何もしない時期が御座いましたのよ。
すんごい影響力。青島力。
Commented by FHIROSE2 at 2004-12-20 00:25
>dekikaketaさん
14歳でこれにハマるって、ある意味物凄いかも。
でも、よく考えてみたら思春期の「えも言われぬ脱力感」に通じるものはあるかもね。
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1960年代半ばよりちょっと後の生まれ。50ウン年間に溜めこんだ「なにか」を吐きだす場。


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