FAIR WARNING (VAN HALEN)

b0002910_12341159.jpgVarious Review vol. 49
「戒厳令」 ヴァン・ヘイレン
"FAIR WARNING" VAN HALEN

1981年発表作品
WARNER BROS
現在まで1,000枚を売ったと言われる衝撃のデビュー作"VAN HALEN"(「炎の導火線」)"から3年2ヶ月後の'81年4月に発表された4作目。
全世界で340万枚というセールスは、デイヴィッド・リー・ロスを擁した第1期ヴァン・ヘイレンの作品の中では比較的地味な印象のアルバムだが、全米チャートでは5位まで上昇。
次作"DIVER DOWN""1984"のド派手なヒットの影に隠れた感があるが、実はこれがいちばんのお気に入り。
ゆがんだイメージのジャケット・アートや、従来のカラッとしたサウンドは堅持しつつもどこか陰鬱な楽曲群が印象に残る。
オープニングで弦を高速でタッピングするプレイは、革命児エディ・ヴァン・ヘイレンの真骨頂だ。

ヴァン・ヘイレンというバンドを、既成の音楽ジャンルのどこかにハメ込もうとする作業は実に困難だ。
「ライトハンド奏法」を引っさげて颯爽とデビューしたエドワード・ヴァン・ヘイレンは、当時のまったく新しいギター・ヒーローだった。
当然、HR/HMシーンに与えた影響は計り知れない。
しかし、ヴァン・ヘイレンというバンドの音楽スタイルを、HR/HMと呼ばれるカテゴリのひとつとして片付けるには、あまりにも個性が強すぎる。
'78年のデビュー作から、空前の大ヒット曲となった"Jump"を含む'83年の"1984"までは、あのドゥービー・ブラザースを手がけたアメリカン・ロックの巨匠テッド・テンプルマンがプロデュースを手がけた。
確かに、突き抜けるような青空をイメージさせるカラッと明るいサウンドは、テンプルマンの貢献が大だ。
じゃあ、ヴァン・ヘイレンを典型的なアメリカン・ロック・バンドとして見ていいのかというとそれもまた違う様な気がする。
ソウルフルで脂っこいデイヴィッド・リー・ロスのヴォーカル、そして「ザッツ・エンターテインメント」と呼ぶにふさわしい芸人根性全開のステージ・パフォーマンス。
アレックス・ヴァン・ヘイレン「ポウンッ」という独特のクサいスネアの音。
リード・ヴォーカリストより澄んだハイトーン・ヴォイスを聴かせるマイケル・アンソニー
そして、それまでのロック・ギターの常識をすべてひっくり返したエドワード・ヴァン・ヘイレンの神業の数々・・・。
そもそもアレックスとエディのヴァン・ヘイレン兄弟はオランダ出身だ。
このアルバムで聴けるようなちょっとダークな雰囲気は、ヨーロッパ出身の彼らの、なんというかDNAみたいなもんに裏打ちされているのかな・・・。
デビュー作では「こんなんでもプロになれるのか!」と全世界のドラマー志望のロック・キッズたちに勇気を与えた(?)アレックス・ヴァン・ヘイレンがメキメキと腕を上げ、"Sinner's Swing!"でその成果を披露している。
by FHIROSE2 | 2004-12-25 13:30 | Music Man's music | Comments(4)
Commented by prodigal at 2004-12-25 14:37 x
こんにちは、お久し振りです。

>デビュー作では「こんなんでもプロになれるのか!」と全世界のドラマー志望のロック・キッズたちに勇気を与えた(?)

ここ、かなり笑っちゃいました。ファーストのドラミングと「Hot For The Teacher」のドラムが同一人物とは思えませんよね~。

どうでもいいんですが、冒頭ファーストの売上枚数が・・・。
Commented by FHIROSE2 at 2004-12-25 14:48
>prodigalさま
お久しぶりです!
>「現在まで1,000枚」
ギャハハハ!コラ失礼いたしました!
ご指摘多謝です。
インディーズ・バンドだよ、それじゃ。(笑
Commented by teacherteacher at 2004-12-26 03:32
わっ、伴平連じゃぁないの!
ドラムの人は、確かに?????でしたね (´д`;)
「たれ目フェチ」の私は、エディのルックスにハァハァハァ・・でした。
デイヴは、単体で聴く方がいいかも? 「カリフォルニア・ガールズ」萌え (ワォッ ♪ イェィッ♪)
Commented by FHIROSE2 at 2004-12-26 10:05
>teacherteacher
>「たれ目フェチ」の私は、エディのルックスにハァハァハァ・・でした。
エディはいっつもニコニコしている印象があるね。
"Jump"のPVなんか見てると、アホと紙一重w
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1960年代半ばよりちょっと後の生まれ。50ウン年間に溜めこんだ「なにか」を吐きだす場。


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