Arabesque

バナナラマの話しなんぞしてから、ちょいとディスコに目が向いた。

実を言うとディスコ・ミュージックに関しては、一席ぶてるようなきちんとした知識はあーりません。
モータウンやフィリー・ソウル等アメリカの黒人系音楽から完成されていったディスコ・ミュージック、それを消化して我が物にしたビー・ジーズ、北欧情緒をダンスフロアに持ち込んだアバあたりが70年代真ん中ぐらい、70年代後半から80年代あたりにはドイツで生まれたミュンヘン・サウンド、そんでもってデッド・オア・アライヴやバナナラマなどで大ヒットを連発したストック・エイトケン・ウォーターマンと、70年代~80年代のディスコ・ミュージックはあまりに多彩で、聴きゃある程度は思い出せるんだが、系統立てて頭に入れてる訳ではない、ただの流行りもんとして軽薄に聴いてたってのがホントのところ。

ディスコって言えば、ああ、そういえば好きなのにまだ書いてなかったなー、とふと思い出したのがこのグループ。

b0002910_22525291.jpgアラベスク、ドイツ出身の3人組。
なぜか本国西ドイツ(当時)での実績は二線級以下ながら、世に言う「ミュンヘン・サウンド」の一角を担い、70年代後半から80年代初頭にかけて世界的大ヒットを放ったグループ。
左からジャスミン・エリザベス・フェッター(1979年夏加入)、サンドラ・アン・ラウアー(1979年秋に加入し、解散まで大半の曲でセンターを務めたグループの顔)、ミシェーラ・ローズ(グループの全活動期間に在籍している唯一のオリジナル・メンバー)の3人。
ディスコ・ミュージックを語る際に真っ先に取り上げるべきグループかどうかはいさかか疑問だが、ウェブを徘徊していると、このグループの根強いファンの多さにあらためて驚く。
リンクしませんが、かなり有名なファンサイトもありますね。

彼女たちのサウンドは、ウェットなメロディにハードエッジで冷やかなストリングスをからめるマイナー調のアレンジ+タイトで硬い音のドラム・サウンドで躍らせる典型的ミュンヘン・サウンドと、対照的にチープで甘ったるい乙女全開キャンディ・ポップの両面責めが特徴。
そんなアラベスクの中から特にディスコ・チューンをチョイスしました!





ハロー・ミスター・モンキー Hello Mr. Monkey (1977)
言わずと知れたアラベスクのデビュー曲にして、世界中(本国を除く)で大ヒットしたディスコの超定番。
映像は81年に行われた韓国でのライヴの模様だそうだが、目を凝らして見るまでもなく口パクです。
この曲がリリースされた時点ではサンドラ、ジャスミンはまだグループに加入していなかった。


フライデイ・ナイト Friday Night (1978)
ドイツ、日本での2ndシングル。
デビュー曲よりゆったりしたリズムでしっとり踊るナンバー。
英語の発音がいちいち律義で "Friday night Wrong or right Dim the light we're out of sight" のすべての "t" を必要以上に破裂させるところが英語ネイティヴじゃない人っぽい。


シティ・キャッツ City Cats (1979)
ミュンヘン、ミュンヘン言っておいてなんだが、これは全然ミュンヘンじゃないファンキーなナンバー。
豹柄のコスチュームで歌う3人があまりにイカしてて可愛かったので登場(「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」みたい)。
この映像、よく見ていただくと1コーラスの終わり(0'52"あたり)で一瞬であるが映像の巻き戻しを盛り込んでいる。
振り付けが乱れたのを修正したのかな?


ディスコ・フィーバー In The Heat Of A Disco Night (1979)
この曲がリリースされたのはまだサンドラの加入前で、リードを取るのは前メンバーということなのだが誰なんだろう。ハイク・リンボウかな。
本国では"City Cats"、日本でも"Rock Me After Midnight"のB面扱いで、なぜA面に選ばれなかったのかわからないほどのご機嫌なナンバー。
でも"Disco Fever"を連呼する歌詞は今となっては失笑。


今夜もロック・ミー Rock Me After Midnight (1979)
グループ名に合ったエキゾチックな旋律を奏でるストリングスが印象的。
リード&センターを務めるのはミシェーラ。
実を言うと、オレはアイドル顔のサンドラよりもこのミシェーラがお気に入りだった。
グループでいちばん華奢な細い手足とキツめの顔、タイプでしたねー。
ところが・・・(後述)


ミッドナイト・ダンサー Midnight Dancer (1981)
デビュー曲と並ぶ彼女たちの代名詞的ナンバー。
男性の声で入る掛け合いもこのミュンヘン・サウンドで多用された様式美。



ところでいまさらだが、アラベスク解散から20年以上たった2008年、唯一のオリジナル・メンバー、ミシェーラ・ローズが新メンバー、サビーネ・ケンパー、シルク・ブラウナーを加え、"Arabesque feat. Michaela Rose" として再出発をしたのは皆さんよくご存じのところ。
全盛期のアラベスクが大人気を誇ったロシア(旧ソ連)や旧東欧諸国などへのスポット営業が活動の柱らしいです。
YouTubeで見られる今のアラベスクの映像にも、ロシア語のタイトルや音声が入っているものが多く見られる。

そのお姿がこちら。
b0002910_2310753.jpg
b0002910_23104676.jpg
藤波はまだマスクを被っていたスーパー・ストロングマシンに「オマエは平田だろ!」とマイクで言い放ったが、オレもこの写真を初めて見た時には「オマエは晩年のリズだろ!」「オマエは丹下キヨ子だろ!」と言ってしまいそうになったぜ。
あんなに細かった美脚が・・・。

最近のアラベスクのインタビュー(おそらくロシアのTV番組)

映像が高画質なのが酷だ・・・。
ただ記憶の中で生き続けてくれればよかったのに(笑
by FHIROSE2 | 2012-08-08 23:50 | Music Man's music | Comments(2)
Commented by tettin at 2012-08-11 22:24 x
これはまたまた聴きなじみのある四つ打ちビートが・・・(笑)。

当時は全く意識して聴いたことなど無かったんですが、こうしてみると、結構曲覚えているもんですね。なんでだろう?(そういえば当時の同居人が結構ディスコものが好きだったような記憶も・・・^^;)

バナナラマもそうですが、実はメンバーの顔も名前も全然知らないんですよね(笑)。ここで紹介されているナンバー以外にも、「恋にメリーゴーランド」や「フライ・ハイ」なんかも良く覚えています。

アラベスクは玉石混淆のディスコ・ミュージックのなかでも、間違いなく玉に属するグループだったと思います。しかし、当時のディスコの吸引力というのは、モータウンやストーンズさえ巻き込むほどブラックホール並みの物凄さだったんですね。
Commented by FHIROSE2 at 2012-08-12 08:06
>tettinさま
おっしゃる通りで、当時は聴こうと思って聴いてたわけじゃなくとも、いつのまにか頭に入っていたなんて曲も多いです。
私もあらためてあちこち見返しているのですが、大御所から一発屋、有象無象の泡沫グループに至るまで、あの時代はホントに色々なグループがこの領域にひしめき合っておりましたですね。
特にこのミュンヘン系は。
ちょっとディスコ特集でもやってみようかしら、ヘヘ・・・。
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1960年代半ばよりちょっと後の生まれ。50ウン年間に溜めこんだ「なにか」を吐きだす場。


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