LIVE...IN THE HEART OF THE CITY (WHITESNAKE)

b0002910_12145269.jpgVarious Review vol. 58
「ライヴ...イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ」 ホワイトスネイク
"LIVE...IN THE HEART OF THE CITY" WHITESNAKE

1980年発表作品
POLYDOR
おマセなロック好きのクラスメートが、「もう・・・、ホワイトスネイク人気出過ぎ・・・。」とかホザいていたのは中学生時代だったか・・・。
'80年に発表した3rdアルバム"READY AN' WILLING"からシングル・カットされた"Fool For Your Loving"が初の全英トップ20入りし、一躍ブリティッシュ・ハード・ロック・シーンの先頭に踊り出た頃である。
"READY~"の制作時点から、ジョン・ロード(kb)に続いて同じく元ディープ・パープルのイアン・ペイス(ds)が加入し、リズムがぐっとタイトにパワーアップしたホワイトスネイクの黄金期は、誰がなんと言おうとこの時期だ。
デヴィッド・カヴァーディール(Vo)のソウルフルなヴォーカルは絶頂期で、この後髪をブロンドに染め、アメリカでの大ヒットと引き換えに武骨なソウル魂を封印する前の、本来の彼の姿がここにある。
バーニー・マースデンミッキー・ムーディーのツイン・ギターの絡みには、速弾き命のメタル・キッズにはおそらく理解できないだろう、ブルージーな「うまみ」が目いっぱい詰め込まれている。
ニール・マーレイ(b)とペイスのリズム隊は、ソリッドでスピード感溢れるビートを叩き出す職人コンビで、いい意味で安心して聴くことが出来た。

"Fool For~"大ヒットの余勢を駆って発表された本作は、'80年6月23日、24日に行われたコンサートからの8曲を収録したもの。
収録曲は8曲と多くはないが、オープニングの"Come On"から最後の曲"Take Me With You"まで、彼らの持ち味を最大限に発揮した、濃密で熱いライヴがぎっしり詰まっている。
観客の声援もものすごく、「我らがヒーロー」のご帰還を心から歓迎している様子が伝わってくる。
アナログ時代にはB面トップに据えられた"Fool For~"はもちろんだが、疾走感溢れる"Sweet Talker"、ヘヴィなブルースの名曲"Walking In The Shadow Of The Blues"、ポップなバラード・ロック"Ain't Gonna Cry No More"、攻撃的なツイン・リード・ギターがカッコいい"Ready An' Willing"など、どの曲もカヴァーディールの魂のこもった歌声と、腕の確かなバックのメンバーの奏でるサウンドの作り出すマジックに満ち溢れた名演ぞろいだ。

この後、同じメンバーで"COME AND GET IT"('81)を発表したところまでで、この黄金期は終わりを迎える。
'82年の"SAINTS AND SINNERS"制作時にグループ内部の分裂が明らかになり、バンドは一時解散。
その後故コージー・パウエル(ds)、ジョン・サイクス(g)ほかを迎え、アメリカン・マーケットを強く意識して制作した"SLIDE IT IN"('84)をはさみ、'87年に、完全にヘヴィ・メタル・バンドとして生まれ変わり、"Whitesnake"(通称「サーペンス・アルパス」)を発表してアメリカで大成功を収めることになる。

今でも、彼らが残した作品の中でもっともよく聴くのは"LIVE...IN THE HEART OF THE CITY"だ。
「サーペンス・アルパス」の大成功がカヴァーディールにもたらしたものは計り知れない。
しかし、オレにとっての"白蛇"とはこのライヴに詰め込まれた熱いソウル・スピリットを体現するグループだったのだ。
by FHIROSE2 | 2005-05-15 12:43 | Music Man's music | Comments(5)
Commented by taka0030027 at 2005-05-20 15:13
このアルバム持ってます。
後にセルフカバーをした"Fool For Your Loving"は間違いなく名曲ですね。もっともセルフカバーのカップリングでS.Vaiが以上に弾きすぎているトラックは苦笑いモノでしたが・・・

音楽の趣味が近いですね、さすが同年代。
Rainbowは”Bent out of shape"が一番好きでしたし、
Whitesnakeのライブは「ライブ アト ハマースミス」の微妙な選曲も好きなんですよ。

中古レコード店で”Snakebite"のアルバムを見つけて買ったときは、
北海道の片田舎ではものすごくレアで、喜びまくったことを覚えています。
Commented by FHIROSE2 at 2005-05-21 07:49
>店長
"Fool For Your Loving"はこのライヴ盤の演奏がベスト・トラックだと思いますね。
スティーヴ・ヴァイはこの曲を「古臭い」と言って、演るのを嫌がっていたそうです。
ご同好の士がいらっしゃるとうれしいですね。
ボクらの世代は、レインボー大人気でしたからねぇ・・・。
Commented by axis_009 at 2005-06-11 12:06 x
こんにちは。ホワイトスネイクの記事をTbさせて頂きました。宜しくお願いします。
 私もホワイトスネイクではこのアルバムを一番多く聴いたかもしれません。良いライブ盤ですよね。
Commented by FHIROSE2 at 2005-06-11 15:01
>axis_009サン
いらっしゃいませ。
このアルバムは前期白蛇のピークだったように思います。
拝見しましたが、充実したブログですね。
これからも楽しみに拝見します。
Commented by axis_009 at 2005-06-11 21:04 x
こちらこそ宜しくお願いします。
また、ちょくちょくお邪魔させていただきますね。
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1960年代半ばよりちょっと後の生まれ。50ウン年間に溜めこんだ「なにか」を吐きだす場。


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